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苦手教科や苦手単元も気分よく

「割合が苦手だから割合の問題を順番に解こう」とか「英語が苦手だから英語を集中的に勉強させる」と言葉にするのはとても安直です。
それではうまくいかない場面が多いと思います。
ピーマンが苦手な子に、体に良いよおいしいよと説くようなものです。
口に押し当てて食べなさいと言っても、効率が悪いだけでなくよけいにトラウマになる逆効果すらあるでしょう。
グラタンにちょっと混ぜるとか、白くて苦いところを取り除くとか、周りができるのは準備だと思います。

例えば割合なら、%を理解せず問題文の数字をただ割り算にすればいい問題ばかりを選んでおいて、気分よく式を書いてもらいながら「200÷じゃなくて、÷200にした点が良かったです」とか「正解です。200がもとだからね。200÷じゃなくて÷200にしたところが賢かったです」と誉め言葉のていで説明するぞと、作戦をあらかじめ決めておくのです。
これを実際に授業でやるには、その説明に都合がいい問題がどのページのどの問題か把握しておく必要があります。
ふだん教えている子なら、割り算の筆算をどの程度できるかも知っておくべきでしょう。
小数の出るひっ算が不安定な子にいきなり「やってごらん」と言ってひっ算が途中で止まってイヤな思いをさせたら、もうその時点でやる気が下がって作戦が台無しです。
苦手単元で一度やる気が下がると、そのあとどんなに上手な説明をしても何も伝わることはありません。
ひっ算が不安定な子なら、紙にひっ算をやって見せて「この紙隠していいですか?」と尋ねてあげなくてはいけません。

その子の状況に合わせてどの問題を解けば、気分よく進むかをあらかじめ選んでおく必要があります。
そういう授業は準備に時間がかかります。
目の前の子に全力を注ぐのは塾の講師の仕事ですが、毎週すべての授業をそこまでにはできないのが実際です。

何も準備せずに「きみは割合が苦手ですね。だから割合の問題をどんどん解きなさい。こっからここまで宿題」と言うのは本当に簡単です。
誰でも言えます。
割合なんてだいたいの小学5年生が苦手ですから、一回も授業したことない子に占い師みたいな顔で言ったってほぼ当たります。
塾の先生はそういう言い方を慎んだ方がいいと私は思います。
宿題をできないいやな経験がさらに1回増えて、その分よけい苦手になることの方が多いと思います。
2024年03月13日 23:18
ツルミノコベツ


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