サンタはいる?
塾の講師は子どもと話すことができる役目なので、サンタがいるか尋ねられた機会は数十回、もしかしたら100をこえるかもしれません。「サンタがいるかどうか気になる」というより、「サンタはいないがこの先生はどう答えるだろう」という興味で質問している子も多いように私は思います。
今まで私は、いる気がすると答えていました。
なにも嘘を答えていたのではなく、信じている子がたくさんいるのだからいるほうが自然だろうと普通に思っていました。
親が枕元にプレゼントを置いて自分にサンタが来なくても、それはサンタがいない証明には関係ありません。
ですから、たぶんいるかもと思っていました。
その考えが変わりました。
2020年のアメリカ大統領選挙をきっかけに、アメリカの出来事に以前より興味を持つようになり、クリスマスがアメリカの人にとってどういう日なのか考える機会が増えたからです。
アメリカの人たちにとって家族がゆっくり過ごして心を通わせる大事な日なのだなと思いました。
日本人にはほかに大きな年中行事がたくさんありますが、クリスマスは日本人にとっても、家族がゆっくり過ごす日であってもいいのではないかなと思います。
プレゼントはおまけで、クリスマスの本質ではないように思います。
サンタの存在は、クリスマスは何をもらえば後悔がないかを選ぶ日というふうに、子どもにとってのクリスマスの意味を曲げてしまっていると私は思いました。
プレゼントをもらうこと自体はとても喜ばしいことですが、親からもらうということでいいじゃないかと。
そんなわけで、今までサンタの質問をしてくださった皆さん。
サンタはいる気がすると答えましたが考えが変わりました。
サンタはいないと思います。
プレゼントはサンタでなく、ご家族に感謝しましょう。
2023年10月21日 00:34