高校入試の過去問を解く時期
「中3の受験生は夏休みに、みんな過去問集を3周しなさい」というのをときどき耳にします。子供の頃にも言われました。
それが間違いといったら言い過ぎですが、お勉強できる時間が少ない場合はもっと遅いほうがいいと思っています。
夏休みが始まったときに過去問を解く方向で進めても、7月中に思うように進まないときは過去問を即あきらめて、わずかなお勉強の時間は2学期中間テストの勉強に全部注ぐ方がお受験はうまくいくと思います。
夏休みに中間テストのお勉強をしておくと2学期の学校の授業を気分よく受けることができます。
中間テストがよければ内申点が増えます。
心理的に前向きになって、お勉強に耐える時間が増えます。
その状態で過去問を解けばよいのです。
「それで過去問は間に合うの?」と気になると思いますが、1月や2月にギリギリで1周終える子もいるし、そもそも終えるつもりがない子もたくさんいます。
「受験生は過去問集をみんな3周しなさい」というのは、実態としては無茶だと思います。
県立高校の試験なら5教科合計で半分くらいの点数より多くとれるなら3周するのがいいと思いますが、じっさい夏休み時点でそんな取れる子は多くありません。
「どこが苦手か確かめるためにやるべき」と思う人もいるのかもしれませんがお勉強の時間が少ない場合は、1・2年生の範囲の大半を解けないぞと確かめるまでもなく自覚があるはずです。
お勉強が嫌いな子が勉強に耐えられる時間はとても限られています。
点数が低いまま「夏休みは過去問」にこだわって2学期が始まると、中間テストも受験も両方とも点数が低いことがほぼ確定していると思います。
お勉強の時間が少ない子ほど、過去問ではなく目の前のテストだけに力を注ぐ方がいいと思います。
2024年08月01日 23:31